子どもたちのIQを調べてもいいだろうと思って先日テストをしたんです。そうしたら1年生については、われわれの想像をはるかに超えた驚くべき結果が出ました。なんと、クラスの平均が119というとてつもない数値になったんです。東大生のIQの平均が120と言われますが、それを超える子がなんと40%もいる。こちらがペラペラと話したことを全部理解してしまう、とんでもないクラスになってしまっているんです。
でも、なぜ1年生だけがIQが高いのかしら?
そこなんですよ。それがこの一年間の最大の収穫なんですけど、実は「そろばん」なんです。
そろばん?
ええ。よくそろばんの有段者になると頭の中で玉が動くといいますね。つまり玉をイメージしているわけです。
学力の中でもイメージ力は非常に重要な要素なんですよ。私も読み書き計算だけではそれが育たないと、ずっと感じていました。確かに素読でも言葉の一つ一つを紐解いてやったり、漢字の成り立ちを説明してあげればイメージできますが、如何せん遅い。
イメージ力というのは、様々な知識を集合した時、その全体を総合的に捉える能力に繋がると思うんですね。それは理解力とか洞察力と同質のものだと思いますが、それがそろばんで強化できるとは大変な発見ですね。